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きっかけは十人十色
第26章 ニアミス
「ありがとうございました。またお待ちしてます」
丁寧にお辞儀をする店員さんに軽く会釈を返して、美容院をあとにした。
少し毛先を整えて貰っただけでも、歩く時の髪の動きが全然違う。
まだまだ夕暮れまでには時間があった。
お店に入って服でも見ようかしら。
ただ、その前に何か飲み物が欲しい。
トリートメントを浸透させている待ち時間の間に、コーヒーを出しては貰った。
でも、あんまり頭は動かせないし、かといって一気に飲み干すものでもないしと思って、結局少ししか飲めなかった。
せっかく淹れて貰ったのに、残してしまって申し訳ないけれど。
そう言えば、すぐ近くのコーヒーショップに期間限定のフレーバーが出てたはず。
そこへ向かおうと、少し歩調を早めてパンプスのヒールを鳴らした。
到着すると、入口のメニュースタンドに何か貼り紙があった。
『申し訳ありません。期間限定のスイートポテトラテは好評につき、本日分は完売致しました』と書かれている。
「えぇ〜……」
小さく声を出して溜め息を吐ききると、別のにしようとひとり頷いてから自動ドアをくぐった。
丁寧にお辞儀をする店員さんに軽く会釈を返して、美容院をあとにした。
少し毛先を整えて貰っただけでも、歩く時の髪の動きが全然違う。
まだまだ夕暮れまでには時間があった。
お店に入って服でも見ようかしら。
ただ、その前に何か飲み物が欲しい。
トリートメントを浸透させている待ち時間の間に、コーヒーを出しては貰った。
でも、あんまり頭は動かせないし、かといって一気に飲み干すものでもないしと思って、結局少ししか飲めなかった。
せっかく淹れて貰ったのに、残してしまって申し訳ないけれど。
そう言えば、すぐ近くのコーヒーショップに期間限定のフレーバーが出てたはず。
そこへ向かおうと、少し歩調を早めてパンプスのヒールを鳴らした。
到着すると、入口のメニュースタンドに何か貼り紙があった。
『申し訳ありません。期間限定のスイートポテトラテは好評につき、本日分は完売致しました』と書かれている。
「えぇ〜……」
小さく声を出して溜め息を吐ききると、別のにしようとひとり頷いてから自動ドアをくぐった。