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きっかけは十人十色
第27章 いたずらなタイミング
プー、プープー
機械的な音が流れる。
―――話中?
聞き間違いかと思い、すぐに再度鳴らしたが同じ結果だった。
あれ?
この場合って着信拒否の可能性もあった、よな。
いや、通話中なだけだ。
誰かから急にかかってくることなんて、大いにあり得る。でも、あの状態で話せる……か?
とにかく先を急ぐことだけに集中して、しばらくしてからもう一度かけてみた。
『お客様のお掛けになった番号は電波の届かないところにあるか、電源が入っていない為……』
無情にもアナウンスが流れる。
でも、これで番号自体は拒否されてないことが分かった。
直接、詩乃の家に行くしかない。
仮に居たとしても、拒絶されるかもしれないけど。
それでも、行ってみないことには結果なんて分からない。
とめどなく流れる汗が目に入って痛い。
また腕で拭おうとしたが、止めて顔を振って払った。
時間ロスにはなるけれど、一旦自宅に寄ってから詩乃のところへ向かうことに決めた。
上だけ、服を着替える為だ。
バラの移り香は要らない。
機械的な音が流れる。
―――話中?
聞き間違いかと思い、すぐに再度鳴らしたが同じ結果だった。
あれ?
この場合って着信拒否の可能性もあった、よな。
いや、通話中なだけだ。
誰かから急にかかってくることなんて、大いにあり得る。でも、あの状態で話せる……か?
とにかく先を急ぐことだけに集中して、しばらくしてからもう一度かけてみた。
『お客様のお掛けになった番号は電波の届かないところにあるか、電源が入っていない為……』
無情にもアナウンスが流れる。
でも、これで番号自体は拒否されてないことが分かった。
直接、詩乃の家に行くしかない。
仮に居たとしても、拒絶されるかもしれないけど。
それでも、行ってみないことには結果なんて分からない。
とめどなく流れる汗が目に入って痛い。
また腕で拭おうとしたが、止めて顔を振って払った。
時間ロスにはなるけれど、一旦自宅に寄ってから詩乃のところへ向かうことに決めた。
上だけ、服を着替える為だ。
バラの移り香は要らない。