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きっかけは十人十色
第28章 繋いだ手
室内に差し込む西日が増えてきたのか、眩しさを感じる。暑いのは光量に比例してではなくて、櫂の体温を感じているから。
「詩乃……、指、力抜いて」
右手の人差し指はまだ立てた状態になっていた。
言われるがままに形を崩すと、櫂の長い指にしっかりと絡め取られた。
直後、唇がしっかりと合わさる。
舌を差し入れられるも、ゆっくりと引き抜かれた。
「ちょっとしょっぱい」

「て、俺のせいか。ごめんね」
親指の腹で、柔らかく目元の雫を拭き取ってくれた。
それでいて、薄く笑みを浮かべた眼差しはいたく優しい。
「素顔も可愛い」
躊躇いもなく、あまりもサラリと言うものだから一気に顔に熱が集まった。
「こ、子どもっぽいでしょ」
「ううん。雰囲気が柔らかいから、見てて飽きない」
前髪をそっとかき分けられておでこを露出させると、優しく唇が触れる。
自然に瞼を閉じて、訪れる感覚に身を任せた。
頬、耳たぶ、首筋、鎖骨、胸元。
だんだんと降りてくる唇に肌が震えて、上気していく。
身を捩りながらも吐息が漏れ出し始める。
その唇を覆うように深く口づけられた。
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