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きっかけは十人十色
第28章 繋いだ手
「やだ?」
「ん……っ、違……う」
にわかに濡れた頂に吐息がかかる。
この先は乙女心が顔をちらつかせる。
今日こうなるとは思ってなかったから、ちゃんと準備してなかったの。
ごめんね。でも、譲れない。
「下、着」
「ん?」
「その、バラバラなの……。上下」
そこで櫂が動きを止めた。
「あと……ゴム、ないから……」
中途半端に昂ぶらせた感情を解消できるとは思わないけど、これはせめてものお詫び。
気怠くなりそうになり始めた身体を起こして、露出した胸元を腕で申し訳程度に隠すと、櫂の唇に自身の唇をそっと重ねた。
「ん……っ、違……う」
にわかに濡れた頂に吐息がかかる。
この先は乙女心が顔をちらつかせる。
今日こうなるとは思ってなかったから、ちゃんと準備してなかったの。
ごめんね。でも、譲れない。
「下、着」
「ん?」
「その、バラバラなの……。上下」
そこで櫂が動きを止めた。
「あと……ゴム、ないから……」
中途半端に昂ぶらせた感情を解消できるとは思わないけど、これはせめてものお詫び。
気怠くなりそうになり始めた身体を起こして、露出した胸元を腕で申し訳程度に隠すと、櫂の唇に自身の唇をそっと重ねた。