この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きっかけは十人十色
第5章 予期せぬ再会①
「共和プロの木山と申します。書類をお渡ししたいのですが、営業二課の谷部長をお願いできますか?」
「はい、谷ですね。お待ち下さいませ」
にっこりと微笑む、ふんわりとブローされたミディアムボブが可愛らしい受付嬢。
綺麗な所作であることはもちろん、顔立ちの良い人が受付に配属されるものではあるけれども、顔面偏差値の高いところなのね、と思いながらしばらく待っていると、奥から谷部長が現れた。
「いやいや、申し訳ない。お待たせをしてしまって」
「いえ、とんでもないです。私、共和プロの木山と申します。柳生田から書類を預かって参りました」
「はいはい、さっき柳生田さんから連絡があって聞いてますよ。では、確かに受け取りました。柳生田さんに宜しく伝えて下さい」
「はい、ありがとうございます」
お辞儀をして、さて帰ろうと向きを変えると、エントランスから入ってきた見覚えのある顔。思わずじっと凝視してしまった。
「はい、谷ですね。お待ち下さいませ」
にっこりと微笑む、ふんわりとブローされたミディアムボブが可愛らしい受付嬢。
綺麗な所作であることはもちろん、顔立ちの良い人が受付に配属されるものではあるけれども、顔面偏差値の高いところなのね、と思いながらしばらく待っていると、奥から谷部長が現れた。
「いやいや、申し訳ない。お待たせをしてしまって」
「いえ、とんでもないです。私、共和プロの木山と申します。柳生田から書類を預かって参りました」
「はいはい、さっき柳生田さんから連絡があって聞いてますよ。では、確かに受け取りました。柳生田さんに宜しく伝えて下さい」
「はい、ありがとうございます」
お辞儀をして、さて帰ろうと向きを変えると、エントランスから入ってきた見覚えのある顔。思わずじっと凝視してしまった。