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きっかけは十人十色
第5章 予期せぬ再会①
きっともう片方も同じようになっているだろう。地味に痛い。でも、それ以上に胸がチクチク痛む。
柴崎さんは、一緒にいた先輩社員と思われる人に事実を言っただけだ。
彼は何も悪くないし、肯定して欲しかったわけでもない。
でも、“違いますよ”って否定されて、チクチク胸が痛むってことは、これはたぶん…。
そうだ。今日は水曜日で折り返し地点。
連絡するまでちゃんと考えろっていうことだ。
うっすらと目の端に溜まった涙を指で拭って、パンプスを履き直すと、会社へ戻るべく残りの道を歩き始めた。
柴崎さんは、一緒にいた先輩社員と思われる人に事実を言っただけだ。
彼は何も悪くないし、肯定して欲しかったわけでもない。
でも、“違いますよ”って否定されて、チクチク胸が痛むってことは、これはたぶん…。
そうだ。今日は水曜日で折り返し地点。
連絡するまでちゃんと考えろっていうことだ。
うっすらと目の端に溜まった涙を指で拭って、パンプスを履き直すと、会社へ戻るべく残りの道を歩き始めた。