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きっかけは十人十色
第2章 ロイヤルホテルにて
「きゃ…」
「…っと。あぶね…。大丈夫?」
「だ、大丈夫…ありがとう…」
思わず素が出たけど、セーフだよな?
肩の辺り掴んじゃったけど、抱き止める為だし、すぐに手離したし。
うん、大丈夫。
しかし華奢だな…。ジャスミン系の香りが一瞬したけど、クロエかブルガリか?シャネルではなさそうな気がする。
やばいな、職業病が出始めてる。
「さっきはありがとうございました」
アールグレイティーが運ばれてきて、口をつける前に深々と頭を下げてお礼を言われた。
「いえ、怪我させずに済んで良かったです」
どういたしまして、で返すのはちょっとな…そう考えて、嫌味のない感じで応えた。
木山さんはほっと息を吐いて姿勢を正すと、ティーカップに手を伸ばした。
きちんと整えられた指先に、淡いピンクのマニキュアが施されている。
視線に気付いたのか、
「あの…?」
と不思議そうに視線を送り返された。
「マニキュア。可愛い色ですね」
軽く目を見開いて、自身の指先に視線を落とすと、口元を緩ませていた。
「…っと。あぶね…。大丈夫?」
「だ、大丈夫…ありがとう…」
思わず素が出たけど、セーフだよな?
肩の辺り掴んじゃったけど、抱き止める為だし、すぐに手離したし。
うん、大丈夫。
しかし華奢だな…。ジャスミン系の香りが一瞬したけど、クロエかブルガリか?シャネルではなさそうな気がする。
やばいな、職業病が出始めてる。
「さっきはありがとうございました」
アールグレイティーが運ばれてきて、口をつける前に深々と頭を下げてお礼を言われた。
「いえ、怪我させずに済んで良かったです」
どういたしまして、で返すのはちょっとな…そう考えて、嫌味のない感じで応えた。
木山さんはほっと息を吐いて姿勢を正すと、ティーカップに手を伸ばした。
きちんと整えられた指先に、淡いピンクのマニキュアが施されている。
視線に気付いたのか、
「あの…?」
と不思議そうに視線を送り返された。
「マニキュア。可愛い色ですね」
軽く目を見開いて、自身の指先に視線を落とすと、口元を緩ませていた。