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きっかけは十人十色
第13章 突然の来訪

「…エレベーター降りたら、左に曲がって3番目の部屋。着いたらチャイム鳴らして」
「ありがとう」
ほっと息をつく音が微かに聞こえた。
突然の訪問に少なからず驚きはあったが、慌てふためいてはいけない。
ざっと部屋の中を見渡す。
ちょっとテーブルの上は散らかっているけど、ササッと片付けられるレベルだ。
雑誌類はまとめて、寝室の棚へ戻した。
少し斜めに置かれていたテレビのリモコンと、エアコンのリモコンを真っ直ぐにしてテーブルの端に移動させた。
それからテーブルを拭いて、と。
部屋着…だけど黒のVネックTシャツだから大丈夫か。
俺が変に緊張しているよりもきっと、木山さんの方が緊張してる。
少しでも話をしやすいように、硬い表情でいてはいけないのだが、かと言って表情を崩しておくのも違う話であって。とりあえず余計な力は抜こうと肩を二、三度上下させていると、コツ、コツと足音が近づいてきた。
「ありがとう」
ほっと息をつく音が微かに聞こえた。
突然の訪問に少なからず驚きはあったが、慌てふためいてはいけない。
ざっと部屋の中を見渡す。
ちょっとテーブルの上は散らかっているけど、ササッと片付けられるレベルだ。
雑誌類はまとめて、寝室の棚へ戻した。
少し斜めに置かれていたテレビのリモコンと、エアコンのリモコンを真っ直ぐにしてテーブルの端に移動させた。
それからテーブルを拭いて、と。
部屋着…だけど黒のVネックTシャツだから大丈夫か。
俺が変に緊張しているよりもきっと、木山さんの方が緊張してる。
少しでも話をしやすいように、硬い表情でいてはいけないのだが、かと言って表情を崩しておくのも違う話であって。とりあえず余計な力は抜こうと肩を二、三度上下させていると、コツ、コツと足音が近づいてきた。

