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きっかけは十人十色
第13章 突然の来訪
木山さんの身体を反転させて何とか足を伸ばすと、後ろから抱き締めるような格好になった。
この密着状態は嬉しい反面、少しでも気を許すと暴走しそうな危うさもある。
いや、実際さっき暴走しかけたけれども。潤んだ目で上目づかいは反則だと思う。
自分で無理にはしたくない的なことを言っておきながら、行動が伴ってない。
理性のスイッチなんて脆いものだ。
そんなことを考えていると、木山さんの耳元に何となく視線が行って、そういえばと思い出した。
「あ」
「どうしたの?」
「いや、えっと…ちょっと待ってて」
と立ち上がろうとした俺を、そのままの姿勢で見上げる。まだ目は赤い。
「すぐ戻るから」
「うん」
疑問を残した表情で頷いて、俺が寝室から目的の物を取って戻ってくると、目線が手元にきたのが分かった。
「あ…!無くしたと思ってた」
立ち上がって、俺の手からイヤリングを受け取る。
「…これ、買ったばかりなの。良かった…」
この密着状態は嬉しい反面、少しでも気を許すと暴走しそうな危うさもある。
いや、実際さっき暴走しかけたけれども。潤んだ目で上目づかいは反則だと思う。
自分で無理にはしたくない的なことを言っておきながら、行動が伴ってない。
理性のスイッチなんて脆いものだ。
そんなことを考えていると、木山さんの耳元に何となく視線が行って、そういえばと思い出した。
「あ」
「どうしたの?」
「いや、えっと…ちょっと待ってて」
と立ち上がろうとした俺を、そのままの姿勢で見上げる。まだ目は赤い。
「すぐ戻るから」
「うん」
疑問を残した表情で頷いて、俺が寝室から目的の物を取って戻ってくると、目線が手元にきたのが分かった。
「あ…!無くしたと思ってた」
立ち上がって、俺の手からイヤリングを受け取る。
「…これ、買ったばかりなの。良かった…」