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きっかけは十人十色
第14章 接近と交差①
透明のチャック式のビニール袋に入れていたものを、木山さんは大事そうにバッグに仕舞いこんだ。
「ごめんね、涙腺緩んじゃってるみたい」
照れたような笑みを浮かべて、溢れる涙を指先で拭う様は俺を衝動的に突き動かすには十分だった。
手首を掴んで引き寄せて、グッと抱き締めた。
顎を軽く持ち上げて、視線を交差させる。
「キスしたら止まらなくなるけど…いい?」
まだ僅かに理性が残っている内に確認をすると、少し濡れた睫毛がゆっくり閉じられた。
確かめるように、唇をそっと重ねる。
力の入っていた手首から徐々に力が抜けていく。
手を後頭部に回して、髪を撫でながらぐっと力を込めて唇の距離を深くした。
柔らかい唇から、時おり甘い吐息が漏れる。
「っふ…ぁ」
吐息さえも呑み込むように、口づけを更に深くした。
「ん…んっ」
舌を差し込んで、口内を舐め回す。
舌先で歯列をなぞり、上顎を突つくと、ピクピクと細い肩が反応を示す。
「ごめんね、涙腺緩んじゃってるみたい」
照れたような笑みを浮かべて、溢れる涙を指先で拭う様は俺を衝動的に突き動かすには十分だった。
手首を掴んで引き寄せて、グッと抱き締めた。
顎を軽く持ち上げて、視線を交差させる。
「キスしたら止まらなくなるけど…いい?」
まだ僅かに理性が残っている内に確認をすると、少し濡れた睫毛がゆっくり閉じられた。
確かめるように、唇をそっと重ねる。
力の入っていた手首から徐々に力が抜けていく。
手を後頭部に回して、髪を撫でながらぐっと力を込めて唇の距離を深くした。
柔らかい唇から、時おり甘い吐息が漏れる。
「っふ…ぁ」
吐息さえも呑み込むように、口づけを更に深くした。
「ん…んっ」
舌を差し込んで、口内を舐め回す。
舌先で歯列をなぞり、上顎を突つくと、ピクピクと細い肩が反応を示す。