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きっかけは十人十色
第17章 繁忙期の予感
資料室から目当ての資料を探し出し、オフィスフロアに戻ると田嶋先輩が事務作業をしていた。
「お疲れ様です」
「お疲れ。いきなりで悪いけど、明日って空いてるか?二人で行って欲しいって部長が」
資料をデスクに置くと、手帳を取り出して予定を確認する。
「…10時に渋井工業に行かないとですけど」
「あー、お得意さんね」
「うちの商品の金型作って貰ってるじゃないですか。サイズ別の単価表の見直しと、毎月の納品数の擦り合わせです」
「最近、納期延ばして欲しいってちょくちょく連絡入るよな」
「ちょっと前、平田マミ監修のホットサンドメーカーがメディアに取り上げられてそれが爆売れしてるらしいんですよ。その金型作ってるのが渋井さんだから、それでラインがなかなか回らないそうです」
「…なるほどねぇ」
田嶋先輩は背もたれに深く背中を預けると、頭の後ろで手を組んだ。
「話は詰めますけど、昼には戻りますよ。で、どこに行くんですか?」
「お疲れ様です」
「お疲れ。いきなりで悪いけど、明日って空いてるか?二人で行って欲しいって部長が」
資料をデスクに置くと、手帳を取り出して予定を確認する。
「…10時に渋井工業に行かないとですけど」
「あー、お得意さんね」
「うちの商品の金型作って貰ってるじゃないですか。サイズ別の単価表の見直しと、毎月の納品数の擦り合わせです」
「最近、納期延ばして欲しいってちょくちょく連絡入るよな」
「ちょっと前、平田マミ監修のホットサンドメーカーがメディアに取り上げられてそれが爆売れしてるらしいんですよ。その金型作ってるのが渋井さんだから、それでラインがなかなか回らないそうです」
「…なるほどねぇ」
田嶋先輩は背もたれに深く背中を預けると、頭の後ろで手を組んだ。
「話は詰めますけど、昼には戻りますよ。で、どこに行くんですか?」