この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
きっかけは十人十色
第20章 適度な距離感
『じゃあ、お願い聞いて。1個だけ』
恥ずかしさは残っていたけれど、お願い?何だろう?と単純に疑問が浮かんだ。
「うん。いいけど……何?」
『寝る前に詩乃の声聞きたい』
寝る前に私の声が聞きたい?一瞬、頭の中がフリーズした。今話してるのは違うのよね、たぶん。
理解が追いつかずに、またかけろってこと?と的外れなことしか浮かばない。でも、櫂の意図していることが分からない。
いけない。眉間に皺が寄ってる。
「あの、もうちょっと噛み砕いて説明して貰えると……ごめんなさい」
眉間に指を当てて、皺を伸ばしながら尋ねた。
『あー、ごめんね。俺が言葉足らずだった』
少しばかりの静寂のあと、櫂が再び話し始めた。

『安心して寝たいって言ったらいいのかな、うーんと……、寝る前のリラックスした状態で声聞きたくなる相手って、その……。彼女っていうか好きな人っていうか』
皺を伸ばしていた指が、そのままの奇妙な状態で止まった。
途端に顔中に熱が集まり始める。
/173ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ