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恍惚なる治療[改訂版]
第2章 最初の治療
あの時脱衣所で倒れて…
ボンヤリとした頭を働かせていると、先生が話し掛けてきた。
「気分はいかがですか?」
「まだ気持ち悪さはあるけど、倒れる前よりはマシになりました」
「そうですか。それは良かった」
彼は笑顔を見せると、経口補水液を手渡して飲むよう言われた。
「ありがとうございました。えっと…」
「柳川と申します」
「はい、柳川先生…俺は…」
「お手伝いさんが発見されて、こちらに搬送されたんです。危険な状態でしたが、治療を行いましたので大丈夫です」
「そうですか。ありがとうございました」
「落ち着いたら、身体の検査をさせていただきます。胃の中が荒れているようなので、胃を重点的に診させて下さい」
「分かりました」
点滴と寝ていたお陰か不快感は無くなり、ようやく起き上がれるようになった。
柳川先生は検査の準備の為と部屋から出て行き、しばらくして女性の看護師を連れて戻って来た。