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恍惚なる治療[改訂版]
第2章 最初の治療
点滴の針を抜かれ、ベッドを支えに立ち上がろうとしたら、バランスを崩してよろけてしまい、看護師に抱き付く形で胸が右腕に押し付けられる形に…
胸の感触に治まったと思った気持ち悪さが再燃し、身体がカッと熱くなった。
「ううっ…はぁ、はぁ…」
「佐伯さん、大丈夫ですか?」
「ふー、ふー…」
ベッドの上で丸まり、口とお腹を押さえて気持ち悪さを無理矢理抑え込む。
柳川先生は俺の背中を摩り、看護師に何か指示を出している。
「佐伯さん…」
「すみません、もう大丈夫です…」
数分して気持ち悪さが引くと、上体を上げて柳川先生と目を合わせた。
先生に身体を支えてもらい、検査に向かった。
検査を終えて病室に戻ってゆっくりしていると、柳川先生が入って来た。
「お疲れ様でした。気分はいかがですか?」
「まぁ…いや、大丈夫じゃないです」
「佐伯さん…?」
「俺、本当はダメなんです…女性の裸とか性的な部分を見たり、接触するだけで気持ち悪くなって、吐いて倒れてしまって…」
「女性の方が苦手なんですか?」
「まあ、そうですね…苦手ってわけでは無いんですが、触るのがダメで…」