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恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる
柳川さんの言い分も理解出来る。
せっかくの新品を男の欲望で汚したくない…
だけど、柳川さんの前で全裸になるのは絶対に無理だ…
目線を下にずらして柳川さんの飢えた獣のような熱い視線から逃げようとする。
「佐伯さん…」
「…っ」
視界に柳川さんのゴツゴツとした手が現れ、今日出会った時のようにジャケットの裾を引っ張ってきた。
「脱いで…それが出来たら佐伯さんがして欲しい事、沢山してあげますよ?」
「…」
顔を上げれば、囚われるのに…視線を上げて見つめてしまう…
表情ではギラギラと欲望を隠さずに俺の行為の一挙一動を楽しみにしているが、声は穏やかで俺に言い聞かせるように話してくる。
目と声、裏腹な2つに捕らえられて、命令を拒否出来ない…
性行為なんて嫌なのに、この人だと期待してしまうのはなぜだ…
震える手でジャケットを脱ぎ、シャツ、ズボンと身体から抜き取り、下着だけとなった。
下着の中心は盛り上がり、濃い染みを形成していた…