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恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる
性欲の発散が女性に向けての対策だけかと思っていたが、俺の体調を改善する為に大事な行為だったとは気が付かなかった…
「佐伯さんの身体はこれまで性の快楽を知らずに過ごしてきましたが、初めての治療で射精の快楽を覚えてからは、身体が快楽を求めてしまっているんですよ」
その結果が夢精…という形で現れてしまった…
俺は結局どうすれば良かったのか…
「自慰行為は今回の様な状態を避ける為、女性と接触した際の勃起を防ぐ為、身体の不調を改善する為に性欲を発散する大事な行為です。出来れば毎週僕がお相手すれば良いのでしょうが、佐伯さんの都合もありますし、やはり自慰行為をしていただいた方がよろしいかと…」
柳川さんは口角を上げてベッドに手を付くと、身体を乗り出して俺の耳元に唇を寄せた。
「自慰行為の仕方が分からないなら、僕がやり方を教えてあげますよ…」
「なっ…!」
いきなりの申し出に声も出せずに口をパクパクさせていると、追い打ちを掛けられる。
「全部脱いで、僕の前で…」
「えっ…」
「せっかく購入した服に精液が着くのも嫌でしょう。この後食事にも行きますから、脱いだ方が良いですよ…」