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恍惚なる治療[改訂版]
第8章 沼に溺れる
女性店員と接触しそうになっても、発作が起きなかったのはセックスをしたせいか、柳川さんに意識が向いてるからなのか…
「柳川さんには本当に感謝してますよ。普通に過ごせるようになってきましたから…」
「佐伯さんは優しいな…優しい所も好きですよ」
「…告白はいいですって!」
「照れてる姿も可愛くて好きですよー」
わざと「好き」だと伝えて、俺が照れる姿を嫌な笑みを浮かべて眺める柳川さんは意地悪だ…
ーーーーーーー
「はぁー、美味かったー」
「すみません、半分出してもらって…僕が全部出しても良かったんですよ」
「いやいや、治療してもらってご馳走にまでなるとこちらが割に合わないので、全額出したのに…」
「まあまあ、また行きましょうね」
「はいっ」
帰り際、柳川さんから小箱を渡された。
見覚えがあると思ったら…
「…っ!コレは…」
「ムラムラしても僕と会えない時は、僕を想ってコレで慰めて下さい」
渡されたのは、先程ラブホテルで使用した大人のオモチャ…
人の往来のある場所で渡さなくても!
「もし、僕と使いたくなったら持ってきて下さいね」
「…〜!持って来ません!」
ホテルでの情交を思い出し、下半身が軽く疼いたのは気のせいという事にしておこう…