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恍惚なる治療[改訂版]
第9章 都合のいい存在
柳川さんの表情が獲物を喰らおうとする雄のソレに変わり、スイッチが入ってしまったようだ…
髪の毛をかき上げると、身体を下へずらして喉仏を舌先でチロチロと舐められる。
「ひゃっ」
「くすぐったい?」
「はい」
「ならコレは…」
「…っ、あっ…」
首筋に大胆に舌が這い、時折鎖骨に吸い付きながら俺の反応を伺ってくる。
ジワリと少しずつ湧き上がる快楽に身悶えながら、柳川さんの頭を掻き抱く。
あーマズい、また勃ってきた…
いつになく元気な下半身にどうしようか悩んでいると、柳川さんの手が頰に伸びてきた。
「気持ち悪いですか…」
「…少し」
「僕とするの、嫌ですか…」
「嫌じゃ、ない…気持ち悪くなるのは俺自身が原因ですから…」
もし、最後までしても、俺はまともで居られるのか…
発狂したりしないか…
柳川さんが知ったらどうなるのだろう…
俺の事汚いと軽蔑するか、嘲笑されるか…
「距離が近付いたからと言って、佐伯さんの昔話を無理に聞くつもりはありません。佐伯さんがお話出来るようになったら話して下さい」