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第9章 都合のいい存在

ゆっくりと時間を掛けて、柳川さんの指が俺のナカへと入ってくる。
挿れる場所では無い、窮屈なソコは柳川さんの指を拒絶し、押し戻して閉じようとする…

恐怖が無意識にソコに力を込めるよう伝わってるんだ…
拒絶したいわけでは無いのに、身体は正直だ、柳川さんには失望されたかもしれない…

「ローションの量増やします…少し冷たいと思いますが、我慢して…」

ソコにローションを垂らされ、指で塗り込まれる。
ヌチュヌチュといやらしい音を立てながら、入り口をマッサージされ、硬く閉ざされていた入り口は少し解れたような気がする。

もう1度指が触れ、中心へと指を沈めていくと、指が根元まで埋まった…

「…っ、ふっ…」
「分かりますか？入っていってるの…」
「は、はい…」

枕に顔を埋め、目蓋を閉じてナカの感覚に集中する…

柳川さんの指、ゴツゴツして長い…
ナカが拒絶するようにギュッと締め付けても、柳川さんは意にも介さず奥へと進んでいく。