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恍惚なる治療[改訂版]
第11章 晩夏の甘い思い出

(あー、思い出しただけで恥ずかしいなぁ…)

パソコンと睨めっこをしながら、俺は胸の奥に湧き上がる羞恥に身を焦がされていた…

遂に柳川さんとセックスしてしまった…
幸せな気持ちでフワフワしていたのに、柳川さんの部屋を出て時間が経過すると、それは恥ずかしさに変わり、帰宅するとベッドで一晩中悶えていた。

柳川さんに恥ずかしいあんな姿やこんな姿を見せてしまった事や、柳川さんの感じる顔を思い出しては1人で頰を染めては情けなくなっていた…

こうやって仕事という形で、気分を多少は紛らわせる事は出来るが、仕事漬けになってるとまた体調を崩して倒れそう…

気分転換に仕事部屋を抜け出してテレビを付けると、ニュース番組で昨夜行われた大規模な花火大会の模様が映し出されていた。

「相変わらず人多いな…」

あんな場所に1人で行かされたら、人に揉みくちゃにされ、女性と接触して発作を起こすだろうな…
画面越しなのに、その場にいるように気分になりゲンナリした。

柳川さんと祭り…
柳川さんと一緒なら、平気かな…




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