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恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療

病院から帰宅後、すぐに風呂場に篭り、熱いシャワーを全身に浴びせる。

「……っ!」

帰宅する途中で冷静になってきて、マンションに着く頃にはシャワーを浴びたい衝動に駆られていた。

「はぁ、はぁ…」

それにしても、何だったんだあの治療!?
あんな…性器を触る治療なんて…しかも男に射精させられるとは…

あの手…擦られる気持ち良さ…落ち着いた先生の声…

(……っ!勃って…思い出すな!また気持ち悪く…アレ?)

そういえば、勃起したのに女性と接触した時より不快感は無かったな…
相手が男だったから…
治療だったから…

「…クシュ…はぁ…今日は疲れた…」

朝から色々あり過ぎて身体は限界を迎えている。
思考にエネルギーを使うと、さらに疲れてしまうと考えて、さっさと飯を食って眠ろう…

ソファに寝転がると、テーブルの上に三雲さんが書いたメモが残されていた。

『佐伯先生、お身体は大丈夫でしたか?消化の良いものを作っておきました。来週も伺わせていただきますね』

「優しいなぁ…来週お礼しないと…」

俺がもし、女性が大丈夫な身体なら、三雲さんみたいな子とお付き合いしてたんだろうな…



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