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恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療

三雲さんが用意してくれていたお粥と海苔の佃煮を添えて食べる。
ここ数日嘔吐ばかりで荒れていた胃に染み渡る…

夕食を終えて処方された薬を飲んで、歯磨きを済ませて、早々に仕事部屋のベッドに潜り込んだ。

「あ、とら丸…ごめんな、急に留守にして」
「みぃ」

飼い猫のとら丸を愛でていると、彼の気が済んだのかベッドから降りて部屋から出て行った。
撫でていた手の平を眺めながら、昼間のアレを思い出す。

『自慰行為が上手く出来なければ、私に任せて下さい』

「男に触られるのはごめんだ…あんな恥ずかしい行為されるなら、俺だって…」

ズボンと下着をずらして、フニャフニャの性器を摘み、手の中で柳川先生にされたように上下に動かしてみる。

「少しずつ…硬くなってきた…」

だが、擦り始めて5分経過しても、それ以上おおきくならず進めない…
射精出来ない…

勃起させるには女性の裸体を…
いやダメだ!女性の裸なんて想像したらぶっ倒れる!

「どうしよう…」

勃たせられない、自分1人じゃ発散出来ないって事!?

「はぁ…やっぱりあの人のとこに行くしか無いか…」

柳川先生の手の動きを思い出して勃起しかけた事も忘れ、俺は自分の情けなさが嫌になり不貞寝した…



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