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恍惚なる治療[改訂版]
第1章 プロローグ
『はぁ、やだ、やめろ…』
『良いじゃない?ほら、こんなに硬くなってるのに、しないなんて勿体ないよ…溜まってるでしょ?相手してあげる…』
『だ、誰か…!』
何も見えない中で、蛇のように身体中に這いずり回る手…
気持ち悪い…こんなの嫌だ…
「やめ、やめろ…!はぁ…ふぅ…夢か…」
嫌な夢にうなされ、汗でTシャツはぐっしょりと濡れて身体に張り付いていた。
「気持ち悪い…水…」
Tシャツを着替え、シンクで水を飲もうとしたら、胃の中が気持ち悪くなり、その場に吐いてしまった。
「うぇ…ゲホ、ゲホ…はぁ…苦しい…」
昔の忌まわしい記憶が脳内にこびり付き、ここ数日その夢に苦しめられている。
俺はこのまま、ずっと過去のトラウマに苦しみ続けるしかないのか…
誰か、俺を助けて…