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恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療
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「今日もお越しいただいてありがとうございます」
「はい、よろしくお願いします」
午後になって病院に足を運び、柳川先生の元へ。
前回は病院の個室で治療が行われたが、今回は診察室で行うとの事。
椅子に座ると、看護師が部屋から出て行き、俺と先生の2人きりに…
「まずは問診から。昨夜は何時に寝て、何時に起床されましたか?」
「12時過ぎでしたかね?世界遺産の番組を観てました。起きたのは7時頃かな?」
「次に、朝食と昼食は食べられましたか?」
「昼は抜きました。昼間は殆ど食べないです」
「それはいけません、3食きちんと食べないと…次、あれから自慰行為はされましたか?」
「…!!」
何気ない質問の中に爆弾発言をブチ込まれ、俺は口を開いたまま硬直した。
「佐伯さん…?」
「えっと…」
「…されてないんですね?」
「してないというか、出来なかったんです…」
顔から火が出そうな状態で、出来なかった理由を話す。
「硬くするには、女性の感触とか肌を想像しないといけないじゃないですか?そんな事したら、また倒れてしまいそうで…」