この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恍惚なる治療[改訂版]
第3章 2回目の治療
恥ずかしい…29歳になって、中学生が経験しているであろう行為を済ませていないなんて…
情けなくて顔も上げられずにいると、温かい手が頰を撫でた。
「生まれてこの方、自慰行為をされた事が無いんですから、出来ないのは当然です。恥ずかしがる事じゃありません。気持ち悪くなったら、私がお手伝いさせてもらいますから」
「はい…!?」
頼もしい言葉だと思って聞いてたけど、よくよく思い返してみると、先週この人に触られて…!
「…!」
ヤバい、思い出しただけで緊張するし、全裸も恥ずかしい所も全部見られて…
「佐伯さん、治療の前にお話してもよろしいですか?」
「え、あ…はい…」.
俺だけ取り乱してカッコ悪い…
取り乱してるのを察知されたら、笑われるに決まってる…
「前回受けていただいた検査結果ですが、胃が荒れてる事以外は特に異常は見られませんでした。佐伯さんの発作については身体に原因が見られないので、心に原因があるんじゃないかと…」
「はぁ…」