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恍惚なる治療[改訂版]
第4章 3回目の治療
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「佐伯さんこんにちは。今日も治療の前にカウンセリングを行いますね」
「はい」
柳川先生の元で行う3回目の治療。
治療の方は相変わらず警戒しているが、通うのが嫌になってない自分に気付いて、気持ちの変化に戸惑っていた。
「あれから体調はいかがですか?」
「調子は良いですよ。女性が近くに居ても、少しだけなら平気です」
「それなら良かった。治療の甲斐がありました」
「はぁ…」
治療の効果は少しずつ発揮されているようで、女性とは少し距離があれば平気になっていた。
「自慰行為はされましたか?」
「またその話ですか…」
「当然です。射精出来ているか確認するのも担当医の仕事ですから」
「してません」
「なら、今回も私がするという事でよろしいですか?」
小さく頷くと、満足そうにニヤリと笑った。
何なんだ…
「そうだ、1つ聞きたい事があるんですけど、良いですか?」
「何ですか?治療についてですか?」
「いや治療の事じゃなくて…女性と付き合うってどんな感じなんだろうなーって」
「女性と?まだ女性関係を考えるのは早いのでは?治療は2回だけで、佐伯さんの体調は完璧ではありませんよ」