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恍惚なる治療[改訂版]
第4章 3回目の治療
先生の口から息を飲む声が耳に届き、俺は後悔した。
性行為を毛嫌いしていた男が、自ら快楽を強請るなんて…
少し前の俺なら絶対にこんな姿は晒さなかったのに…
「…っ」
先生の顔が、凛々しくなって、目付きが鋭くなる。
まるで獲物を捉えたような強い視線に射抜かれる。
上半身を俺の身体に重ね、少しずつ顔が近付いてくる。
キス、される…
瞼を固く閉じると、舌が掠めたのは唇では無く耳だった。
「はぁ!あっ!」
「ん、んふっ…」
耳の突起1つ1つを舌先で突いて、根元から舐め上げる。
舌の感触、唾液を吸う音で耳を刺激され、下半身が熱くなって太腿を擦り合わせる。
「あっ、やっ…」
「はぁ…やはり良いですね、その顔…」
「……!!」
悪戯ぽい表情を浮かべながら唇を舐める姿に、胸が締め付けられた…
な、何だ今の…
「こっちを触らせてもらいますよ」
息を纏った声で囁かれ、耳から伝わった快感が一瞬にして身体を巡る。
声に震えていると、柳川先生は口角を上げながら下半身に手を伸ばす。