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恍惚なる治療[改訂版]
第5章 彼の素顔

注文したパフェを待っている間、今日の話に…

「結局どうなったんですか?今日の恋人のフリは…」
「一応上手くいったんじゃないんですか?彼女はお見合いしなくて済んだみたいですから、俺はお役御免でしょうね…」

「そうなんですね。僕が予想した展開にならなかったんだ…僕としては佐伯さんがこれ以上苦しまずに済んで良かったと思いますよ。発作も完治していない中で無理に付き合いを伸ばすのは医師として見過ごせません」

今回は発作をギリギリ起こさずに済んだが、完治してない状態は危険なのには変わりない…

「もう済んだ話なので。それより柳川先生は今日お酒飲まれたんですね。いつも沢山飲むんですか?」
「いえ、今日は飲み過ぎちゃいました…いつもは飲む量をセーブ出来るのに今日は無理でしたね…」

医師は多忙で様々なトラブルやストレスと隣り合わせの筈だから、今日は許容範囲以上の出来事があったから、発散する為に沢山飲んでしまったのだろう…

しばらくしてパフェが運ばれて来たが、俺のイメージのパフェとは違っており、アイスやコーンフレークが入っておらず、フルーツとクリーム主体のものだった。




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