この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恍惚なる治療[改訂版]
第6章 男性同士
『孝志、今日から家庭教師で来てくれた真美ちゃんよ』
『孝志くん?よろしくね』
『孝志くんは女の子に興味無いの?カッコいいのに彼女居ないの勿体ないよ。私が彼女になってあげようか?』
『いいよ、要らないから…』
『ほら、触ってるうちにこんなに大きくなってきたよ…してもいいでしょ?』
「やだ、やめろ…』
『娘の為に大事にしないでくれ…君が怪我をさせた事は穏便に済ませてあげるから…』
『……さん』
『やめて気持ち悪い…触らないで!』
『気持ち悪い…俺は気持ち悪いんだ…』
「はぁ、はぁ…」
「…さん、佐伯さん!」
「あっ…」
「気が付きましたか?」
目が覚めると、大画面の液晶テレビが目に入り、誰かの部屋であるのが見て取れる。
身体を横にしているソファの傍には1人の男性が…
「…柳川先生…?」
「おはようございます。うなされていたので、心配しました……どうしました?僕の顔をジッと見て…」
声で柳川先生だと分かったが、どこか雰囲気が…
そうか、スーツ着てないし、眼鏡も描けてないし、髪の毛も下ろしてるからか…
「オフだと幼くなるんですね。一瞬誰だか分かりませんでした…」
「そうですか…」
…一瞬不機嫌そうな表情になったが、幼くなるのを気にしてるんだろうか…