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恍惚なる治療[改訂版]
第6章 男性同士

『孝志、今日から家庭教師で来てくれた真美ちゃんよ』
『孝志くん?よろしくね』


『孝志くんは女の子に興味無いの?カッコいいのに彼女居ないの勿体ないよ。私が彼女になってあげようか?』
『いいよ、要らないから…』


『ほら、触ってるうちにこんなに大きくなってきたよ…してもいいでしょ?』
「やだ、やめろ…』


『娘の為に大事にしないでくれ…君が怪我をさせた事は穏便に済ませてあげるから…』


『……さん』
『やめて気持ち悪い…触らないで!』


『気持ち悪い…俺は気持ち悪いんだ…』



「はぁ、はぁ…」
「…さん、佐伯さん!」
「あっ…」
「気が付きましたか?」

目が覚めると、大画面の液晶テレビが目に入り、誰かの部屋であるのが見て取れる。
身体を横にしているソファの傍には1人の男性が…

「…柳川先生…?」
「おはようございます。うなされていたので、心配しました……どうしました?僕の顔をジッと見て…」

声で柳川先生だと分かったが、どこか雰囲気が…
そうか、スーツ着てないし、眼鏡も描けてないし、髪の毛も下ろしてるからか…

「オフだと幼くなるんですね。一瞬誰だか分かりませんでした…」
「そうですか…」

…一瞬不機嫌そうな表情になったが、幼くなるのを気にしてるんだろうか…




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