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恍惚なる治療[改訂版]
第6章 男性同士
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ドサッ…
「あの…」
「はい?」
「お茶するだけなんですよね?どうしてベッドに…」
あの後柳川先生の自宅に戻ってケーキをいただき、帰り支度を始めようとすると、先生に手を引かれて寝室に連れて行かれ、ベッドに押し倒された…
「本当にお茶だけして帰すと思ったんですか?」
「えっ?」
「お茶は佐伯さんを家に招く為の口実ですよ…あなたは本当に素直で従順ですね。そういうところ凄く好きです…」
微笑むと首に吸い付いてきたので、身体を捩って必死に逃れようとする。
柳川先生は困ったような顔で身体を離したが、俺は先生に噛み付いた。
「ど、どういうつもりなんですか!?」
「拒否しないで下さいよ。昨日の続きをするだけですよ」
「…アレは酔っ払ってしただけでしょ?」
「確かに酔ってましたよ。でもアレは僕の本気です」
本気って…
「いやいや、柳川先生には彼女が居るでしょ!?今度ランチするんでしょ?看護師に美味い店を聞いてたって…」
「…どうしてそれを…」
つい口走ってしまった…
怪訝そうな顔をする先生に説明する。
「すみません、この前看護師が話してるの偶然聞いちゃって…」
「あー、そうだったんですね…」