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恍惚なる治療[改訂版]
第7章 乱される身体

「ふっ、んん…」

ペチャ、プチュ…

唇に吸い付かれて、舌で丁寧に舐められ、柳川先生のペースに飲まれそうになる…

「ま、待って…キス…付き合ってないのに…」
「すみません…佐伯さんが好きだから、沢山キスしたいんです…」

両手首を掴まれ、キスが再開される。
必死に閉口して、舌を入れられないよう抵抗する。

「はぁ…強情ですね…素直に口を開けて下さい」
「んっ…」
「佐伯さん…開けて…」

濡れた水晶のような瞳で見つめられ、魔法に掛かったようにぎこちなく口が開いた。

「いい子…」

先生は笑みを溢すと、唇を重ねて舌を滑り込ませる。

「んっ!」
「はっ、はぁ…」

唾液を纏わせた舌を絡められるも、どう対応したら良いか分からず、柳川先生の舌の動きにされるがままに…
舌先が震えて、昨夜のような気持ち良さが感じられない…

「はぁ、佐伯さんもしかして…舌を使うキス、初めてですか?」
「……っ」
「図星…ですか?舌の動きがぎこちないから…」

羞恥で真っ赤になった顔を逸らす。
柳川先生は経験豊富だからか、僅かな動きにも反応するみたいだ…

何も語らずともこの人には見透かされているのかも知れない…

「今時29歳でも経験が無くてもおかしく無いですよ。今日はあなたが経験した事の無い快楽を沢山味わせてあげます…」




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