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桃ノ木学園の怪談
第1章 ミサト1
グラウンド側の窓から差し込む日差しが。

光沢のある木造教室のあちこちに反射して、横たわるミサトの白いブラウスの凹凸が形づくる折り目に卑猥な陰影を描いて西の指を誘っていた。

ミサトは、まるで何かを諦めたような風情で目を閉じて、小さいが熱い吐息を吐き出している。

西の指がゆるゆると細いネクタイを引けば、そのわずかな振動がミサトの白い顎を揺らした。

薄い唇が僅かに開いて西の唇を呼ぶ。

(バージンに……)逡巡が一瞬西康介の脳裏を掠めた。

マネキンの様に動かないミサトの唇にゆっくり唇を重ねた西の耳にミサトの吐息が染み込み西の男性を揺り起こす。

股間の分身が怒張する明らかな感覚に西の吐息も熱くなった。

「あふ」

西の熱い吐息を首に受けたミサトが思わず顔を背ける様な動きを見せた。

見れば目の下の朱が色を増している。

ネクタイを引き出した首元のボタンをひとつ外して鎖骨の間に唇を寄せれば。



「あふぅ」

ミサトの顎が高く上がり西の唇を押し返した。

西の視界の縁にミサトの柔らかな乳房の上端が覗いた。

それ以上ボタンを外さずブラウスの上から丁度手のひらに収まる、まだ男を知らないミサトの胸を優しく揉みほぐせば。

「待って……」

眼を閉じたままのミサトが自らの手でブラウスのボタンを外す。

「外して……」

自らのけぞって背中を浮かしたミサトの背後に手を回してブラのホックを外せば。

委員長が押し込めていた欲情が剥きだされるごとく存在を主張する豊かな乳房。

思わずしゃぶりついた西の舌の刺激に、ミサトの背中が大きく反った。

「ダメ!……」言ったミサトの両手が西の顎を掴み自分の顔面へと誘う。

「こっちから……」

可愛く突き出した唇を包み込むように西が唇を重ねれば、呻くようなくぐもった声を喉の奥で鳴らすミサトに西の股間の怒張もいや増した。

「優しく……」

西の頭部を掻き抱いた女子高校生が、実習生とはいえ教員の端くれの西の耳元に呟く。

「覚悟は出来てるけど……初めてだから汚しちゃうかも……」消え入るような声で呟く。

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