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透明な炎
第3章 な
「誰か紹介してよ!」
ため息をつきながらそう言うけど
「俺が?無理!」
そもそも!
社内では無理だって分かってる。
私より年上のいい男たちはみんな既婚者だし
年下の男たちはすでに主任の役職がついた私に遠慮しそう・・・
「結婚って思い通りに行かないものよね」
「全くな」
よく言うわ。
可愛い専業主婦の奥さんと休みは銀座のくせに。
「梅雨も明けたし、明日エノスイいかねぇ?」
「エノスイ?」
「あぁ、足伸ばそうぜ」
エノスイって江の島水族館?
「安西、一昨日クラゲに癒されたいって言ってたじゃん?」
よく覚えてるな。
「エノスイのクラゲ、見に行こうぜ」
良いけどさ?良いけど・・・
「あんた土日の両方でかけて平気なの?」
「ん?この週末仕事入れてねーよ?」
いや、仕事じゃなくてさ。
仕事じゃなくて・・・
「まさか、お前明日海外と会議入れてんの?」
入れてないけどさ。
どんだけ私のコト仕事中毒だと思ってんのよ。
「入れてない」
「じゃぁ、行こうぜ。何時に待ち合わせる?」
行かない。
その一言は、飲みこんだ―――
ため息をつきながらそう言うけど
「俺が?無理!」
そもそも!
社内では無理だって分かってる。
私より年上のいい男たちはみんな既婚者だし
年下の男たちはすでに主任の役職がついた私に遠慮しそう・・・
「結婚って思い通りに行かないものよね」
「全くな」
よく言うわ。
可愛い専業主婦の奥さんと休みは銀座のくせに。
「梅雨も明けたし、明日エノスイいかねぇ?」
「エノスイ?」
「あぁ、足伸ばそうぜ」
エノスイって江の島水族館?
「安西、一昨日クラゲに癒されたいって言ってたじゃん?」
よく覚えてるな。
「エノスイのクラゲ、見に行こうぜ」
良いけどさ?良いけど・・・
「あんた土日の両方でかけて平気なの?」
「ん?この週末仕事入れてねーよ?」
いや、仕事じゃなくてさ。
仕事じゃなくて・・・
「まさか、お前明日海外と会議入れてんの?」
入れてないけどさ。
どんだけ私のコト仕事中毒だと思ってんのよ。
「入れてない」
「じゃぁ、行こうぜ。何時に待ち合わせる?」
行かない。
その一言は、飲みこんだ―――