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透明な炎
第1章 透
こいつは・・・
リア充だ―――
そんな言葉が今もあるのか知らないけど。
それでもこいつはリアルが充実してる。
海外転勤の前に学生時代の彼女と結婚して
子供は・・・生まれたって聞かないな。
まぁいい。
同期のこいつにさほど興味はない。
「今日飲みいかねぇ?」
視線は全くこっちに向いてなくて
お互いに目の前のパソコンに釘付けで
仕事の手は休めないで口元だけでコンタクトを取る。
「この仕事、終わんないんだけど」
やってもやっても、海外から来るメールの量にうんざりして
うんざりする暇がなくて
優先順位を即座に見極めて片付けて行く。
「仕事なんか終わらねぇだろ?終わらせンだよ」
こいつの口癖に、仕事のできるやつは・・・なんてため息をついた。
こいつは絶対に『終わらせてる』
無理やりじゃなくて、きちんと終わらせてる。
男とか女とかじゃなくてこいつのキャパが大きいんだと思う。
きっと家に帰れば奥さんが夕飯を作ってて
休日も2人で買い物なんかして
月曜日からの仕事への切り替えも出来るんだろう。
リア充だ―――
そんな言葉が今もあるのか知らないけど。
それでもこいつはリアルが充実してる。
海外転勤の前に学生時代の彼女と結婚して
子供は・・・生まれたって聞かないな。
まぁいい。
同期のこいつにさほど興味はない。
「今日飲みいかねぇ?」
視線は全くこっちに向いてなくて
お互いに目の前のパソコンに釘付けで
仕事の手は休めないで口元だけでコンタクトを取る。
「この仕事、終わんないんだけど」
やってもやっても、海外から来るメールの量にうんざりして
うんざりする暇がなくて
優先順位を即座に見極めて片付けて行く。
「仕事なんか終わらねぇだろ?終わらせンだよ」
こいつの口癖に、仕事のできるやつは・・・なんてため息をついた。
こいつは絶対に『終わらせてる』
無理やりじゃなくて、きちんと終わらせてる。
男とか女とかじゃなくてこいつのキャパが大きいんだと思う。
きっと家に帰れば奥さんが夕飯を作ってて
休日も2人で買い物なんかして
月曜日からの仕事への切り替えも出来るんだろう。