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透明な炎
第6章 お
「愛してるよ」
そういわれた言葉を素直に聞く私を武藤は嬉しそうに笑って

「かわいい」

そういって体中を撫でた。

今まで―――
いろいろな言葉で冗談を言い合っていろいろな言葉で慰めてくれて
いろいろな言葉で一緒に頑張ってきた。

でもどれもこれも同僚として言葉で
それはプライベートで飲みに行ったとしても同僚という枠を超えない間柄で
私たちはどこまで行っても、交わらないプライベートだった。

それはやつが既婚者だったことが大きくて・・・
それがなくなった今、私は自分の気持ちをごまかさなくてもいいんだ。

見つけたばかりの自分の恋心に淡く淡いピンク色を付けてあげよう。

「私も愛してる」

そうつぶやくと、嬉しそうに体中をやさしく舐める。

下着の中に入ってきた手は、いつも私が隣の席で見ているパソコンを打つ手とは違ってオトコの手だった。

その指先で私を刺激してゆっくりと私をオンナにする。

「やだ・・・」

恥ずかしくて身をよじるとそれさえ嬉しそうに
「ぐちょぐちょ」
とわざわざ声に出して私を辱める。
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