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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第3章 救出③
薬が効きつつも、こうしてまだ理性を保てているのは、彼女の強い意志があってこそだが、命の危機は一刻とせまっている。
婚約者とは言え、自分以外の人間に抱かれて欲しくないという身勝手な嫉妬で、愛する人を失うわけにはいかなかった。
だが、リースは意外な言葉を返した。
「それは……、嘘だ。周りから結婚の催促を避けるため、嘘をついたんだ……」
「え? 嘘?」
「まあ……、私も良い歳だからな」
彼の驚く顔を見てリースは小さく笑ったが、それ以上の理由は言わなかった。
代わりに真剣な表情を浮かべると、レフの腰にささったナイフを手にした。
「とにかくそういう事なら……、どうか私を殺してくれ」
婚約者とは言え、自分以外の人間に抱かれて欲しくないという身勝手な嫉妬で、愛する人を失うわけにはいかなかった。
だが、リースは意外な言葉を返した。
「それは……、嘘だ。周りから結婚の催促を避けるため、嘘をついたんだ……」
「え? 嘘?」
「まあ……、私も良い歳だからな」
彼の驚く顔を見てリースは小さく笑ったが、それ以上の理由は言わなかった。
代わりに真剣な表情を浮かべると、レフの腰にささったナイフを手にした。
「とにかくそういう事なら……、どうか私を殺してくれ」