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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第4章 救出④
「冗談じゃない。俺はずっと、リース隊長が好きだった。でも、あなたには婚約者がいると……。だから、この気持ちは隠していたんです」
婚約者、という単語に、思わずリースは俯いた。
自分勝手についた嘘が、部下の心を弄んだと罪悪感を感じていたからだ。
レフはそんな彼女を熱のこもった視線で見つめると、さらに身体を密着させた。
「でも……、もうそんなことどうでもいい。俺はあなたを愛している。だから……、婚約者がいようがいまいが、あなたにはどんな事をしてでも生きて貰います」
「どんなことを……しても……?」
「そう。だから死ぬのは諦めて……、俺を受け入れてください」
そう言ってレフは、リースの身体を抱き上げると、馬上に乗せた。自身もすぐに、リースの後ろに跨る。
拒絶し逃げようにも、リースの身体は依然自由のきかないまま。自身を支えることもままならず、青年に身体を預ける形となってしまう。
自分が寄りかかっても、びくともしない身体を後ろに感じながら、これから彼にされる事を想像し、呼吸が彼女の意思と反して乱れた。
(このままじゃ……、本当にレフと……)
興奮と同じくらいの焦りを感じつつも、リースはレフに逆らう手段を持っていなかった。
婚約者、という単語に、思わずリースは俯いた。
自分勝手についた嘘が、部下の心を弄んだと罪悪感を感じていたからだ。
レフはそんな彼女を熱のこもった視線で見つめると、さらに身体を密着させた。
「でも……、もうそんなことどうでもいい。俺はあなたを愛している。だから……、婚約者がいようがいまいが、あなたにはどんな事をしてでも生きて貰います」
「どんなことを……しても……?」
「そう。だから死ぬのは諦めて……、俺を受け入れてください」
そう言ってレフは、リースの身体を抱き上げると、馬上に乗せた。自身もすぐに、リースの後ろに跨る。
拒絶し逃げようにも、リースの身体は依然自由のきかないまま。自身を支えることもままならず、青年に身体を預ける形となってしまう。
自分が寄りかかっても、びくともしない身体を後ろに感じながら、これから彼にされる事を想像し、呼吸が彼女の意思と反して乱れた。
(このままじゃ……、本当にレフと……)
興奮と同じくらいの焦りを感じつつも、リースはレフに逆らう手段を持っていなかった。