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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第1章 救出①
「私は……大丈夫だ……。しかし、身体の自由が効かない……。足に、力が入らないんだ」
リースはそう言って、足を動かそうとした。
しかし、飲まされた薬に身体の自由を奪う効果があったのか、歩くのに必要な力が入らない。
(動けない自分など、足手まといになるだけだ)
隊長である自分が部下の足手まといになるなど、誇高き彼女には耐えられなかった。
それに相手は、常に自分を支え続けてきてくれた、最も信頼厚い部下。
これ以上自分に付き合わせ、彼の命を危険に晒したく無い。
「お前を巻き込みたく無い。レフ、私を置いて……逃げろ」
しかしレフは、彼女の命令を拒んだ。少し細い赤い瞳を見開くと、すぐさまそれは怒りへと変わる。
「何を言ってるんですか‼ 自分は、あなたを助けに来たのです。隊長を目の前にして、逃げることなど出来ません‼」
「れっ、レフ、命令だぞ! さっさと逃げ……」
「逃げません! すぐに拘束を解きますから」
リースはそう言って、足を動かそうとした。
しかし、飲まされた薬に身体の自由を奪う効果があったのか、歩くのに必要な力が入らない。
(動けない自分など、足手まといになるだけだ)
隊長である自分が部下の足手まといになるなど、誇高き彼女には耐えられなかった。
それに相手は、常に自分を支え続けてきてくれた、最も信頼厚い部下。
これ以上自分に付き合わせ、彼の命を危険に晒したく無い。
「お前を巻き込みたく無い。レフ、私を置いて……逃げろ」
しかしレフは、彼女の命令を拒んだ。少し細い赤い瞳を見開くと、すぐさまそれは怒りへと変わる。
「何を言ってるんですか‼ 自分は、あなたを助けに来たのです。隊長を目の前にして、逃げることなど出来ません‼」
「れっ、レフ、命令だぞ! さっさと逃げ……」
「逃げません! すぐに拘束を解きますから」