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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第10章 解毒⑥
(そんな……、指が……ナカに……)

 自分の意思と反して入って来るそれは、レフの中指だった。

 ゆっくりではあるが、止まることなく強引に入って来た異物の感覚に、リースは涙目になりながら顔を歪め、訴える。

「れ……ふ……、いっ、痛い! 痛いの……」

「えっ……?」

 リースの辛そうな声に、レフは思わず驚きの声をあげ指を抜いた。他の男によって慣らされ、すぐに可愛い声を上げるだろうと思っていたからだ。

(それに催淫剤も効いて、あれだけ濡れているはずなのに……)

 嫉妬のため、強引に指を入れたのもあるだろうが、痛いと辛そうにされるとは予想外だった。

 彼の脳裏に、まさかと言う答えが浮かび上がる。

「隊長……、久しぶりなのですか? だから痛みが……」

 リースは慌てて首を横に振った。
 まるで彼の言葉が不名誉だと言わんばかりに、必死で否定している。

 レフの中に残った答えは、一つに絞られた。
 答えの重大さに、思わず喉がなった。

「初めて……だったのですか?」
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