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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第11章 解毒⑦
「ぜんぶ、初めてだった……。キスも、身体に触れられるのも……」
驚きに見開かれる赤い瞳を見つめながら、リースの指はレフの唇をなぞる。
鍛えられた身体が密着する息苦しさを感じながらも、不自然な熱が全身を駆け巡る。
一方レフは、自分の唇に触れた細い指にキスをすると、嬉しくも、どこか悲しそうな表情を浮かべた。
「あなたの初めての男になれて……、光栄ですよ、隊長……」
「……ありがとう、レフ……。嘘でも……嬉しい……」
再び、二人の唇が重なる。
求めあいながら、彼女の言葉を思い出しレフの胸が締め付けられた。
苦しさと嬉しさ。
相反する気持ちが、彼の心を激しく揺さぶる。
リースは、ずっと純潔を守ってきたのだろう。
いずれ出会う愛する人のために。
それなのに毒におかされ、生き残るために守ったものを捨てなければならないのだ。
初めての相手が自分で本当にいいのかと、冷静な部分が語りかける。
しかし止められなかった。
驚きに見開かれる赤い瞳を見つめながら、リースの指はレフの唇をなぞる。
鍛えられた身体が密着する息苦しさを感じながらも、不自然な熱が全身を駆け巡る。
一方レフは、自分の唇に触れた細い指にキスをすると、嬉しくも、どこか悲しそうな表情を浮かべた。
「あなたの初めての男になれて……、光栄ですよ、隊長……」
「……ありがとう、レフ……。嘘でも……嬉しい……」
再び、二人の唇が重なる。
求めあいながら、彼女の言葉を思い出しレフの胸が締め付けられた。
苦しさと嬉しさ。
相反する気持ちが、彼の心を激しく揺さぶる。
リースは、ずっと純潔を守ってきたのだろう。
いずれ出会う愛する人のために。
それなのに毒におかされ、生き残るために守ったものを捨てなければならないのだ。
初めての相手が自分で本当にいいのかと、冷静な部分が語りかける。
しかし止められなかった。