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毒におかされた隊長は解毒のため部下に抱かれる
第2章 救出②
「これは……一体どうなってるんだ? お前に助けられたあたりから、身体がおかしいんだ……」

 眉根を寄せ、時折吐息に近い声を出しながら、リースが訴える。

 レフの表情が一層険しくなった。過去、同じような状態の人間を見たことがあったからだ。

「隊長が飲まされた自白剤って……、もしかして催淫剤では?」

「えっ? さっ、さいいんざい……?」

「ええ、おそらくは……」

 部下の返答に、リースは辛そうに顔を歪めた。それが何か知っていて、少し泣きそうになっているようにも見える。

 泣き顔の中に、薬の効果で性の欲を求める女の顔が見え、レフの中で男の欲望が疼き出した。

(あの隊長が……、こんな顔を見せるなんて……)

 いつも厳しい表情を浮かべ、仲間たちを勝利に導く彼女が今、自分の腕の中で熱のこもった視線を向けている。

 レフは唾を飲み込んだ。

 鼓動が早まり、彼女を抱く手に自然と力が入る。しかしすぐさま、自分が肉欲に流されようとしていることを、理性が訴えた。

 心の中で頭を振ると、必死で煩悩を振り払う。

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