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あの時、あのBARで
第4章 BAR・エロス
「あの、聞いてもいいですか?」
初めての女性客が、上目遣いのかわいらしい目を私に向けた。
「はい、なんでしょう?答えられることならなんでもお答えしますよ」
「さっきママさんも、初めての時は緊張したって言ってましたけど・・
ママさんもここで相手を見つけたんですか?その、あっちの」
言った後で恥ずかしそうに下を向いた彼女は、
ここがどういうバーなのか承知しているようだ。
「お客様は、お分かりの上でお越しくださったんですね?
はい、私もそのつもりでこの店の重い扉を引きました」
懐かしい、片手では重くて引けなかった扉。
店の中はカウンターが二本並び、
間に立っているバーテンがイケメンすぎる事に驚いた、あの時。
記憶の糸をたどるように、私は彼女に語った。
3人の異なるタイプのオトコを相手にした事、その時に見たそれぞれのドラマ、そして
オーナーママに誘われて、というよりバーテンの推薦でここの雇われママになった事を。
初めての女性客が、上目遣いのかわいらしい目を私に向けた。
「はい、なんでしょう?答えられることならなんでもお答えしますよ」
「さっきママさんも、初めての時は緊張したって言ってましたけど・・
ママさんもここで相手を見つけたんですか?その、あっちの」
言った後で恥ずかしそうに下を向いた彼女は、
ここがどういうバーなのか承知しているようだ。
「お客様は、お分かりの上でお越しくださったんですね?
はい、私もそのつもりでこの店の重い扉を引きました」
懐かしい、片手では重くて引けなかった扉。
店の中はカウンターが二本並び、
間に立っているバーテンがイケメンすぎる事に驚いた、あの時。
記憶の糸をたどるように、私は彼女に語った。
3人の異なるタイプのオトコを相手にした事、その時に見たそれぞれのドラマ、そして
オーナーママに誘われて、というよりバーテンの推薦でここの雇われママになった事を。