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あの時、あのBARで
第4章 BAR・エロス
「まさかね、自分がこのバーのママをやるとは夢にも思いませんでしたけど。
でもこれは縁なんだ、ここが私の新たな居場所になるんだ、そう思えましてね。
バーテンと二人でがんばって、というよりは楽しんでみようって」
男性側のカウンターに向かってシェイカーを振る紫苑の背中を見つめる。
新たな居場所でもあるけれど、彼とこれからの人生の時間を共有したい気持ちは、
ちょうどいい空気の入り具合で膨らんでいる。
バーテンとして支えてもらい、さらには男としても支えになってくれた、紫苑。
彼の存在と指先が、私の体の中のものすべてを熱くたぎらせてくれているのだ。
「あの・・もしかして、ママさんとバーテンさんは恋人同士、ですか?
あ、それともご夫婦?」
ハッとして彼女に視線を戻すと、ニヤニヤとした口元で私を見つめている。
なんて返そうかと口ごもっていると、お似合いだもの、と彼女はビールを飲み干し
子供みたいな無邪気な顔でもう一杯お願いしますとグラスを差し出した。
「BAR・エロス」より
そしてエロスの物語は続く・・・
でもこれは縁なんだ、ここが私の新たな居場所になるんだ、そう思えましてね。
バーテンと二人でがんばって、というよりは楽しんでみようって」
男性側のカウンターに向かってシェイカーを振る紫苑の背中を見つめる。
新たな居場所でもあるけれど、彼とこれからの人生の時間を共有したい気持ちは、
ちょうどいい空気の入り具合で膨らんでいる。
バーテンとして支えてもらい、さらには男としても支えになってくれた、紫苑。
彼の存在と指先が、私の体の中のものすべてを熱くたぎらせてくれているのだ。
「あの・・もしかして、ママさんとバーテンさんは恋人同士、ですか?
あ、それともご夫婦?」
ハッとして彼女に視線を戻すと、ニヤニヤとした口元で私を見つめている。
なんて返そうかと口ごもっていると、お似合いだもの、と彼女はビールを飲み干し
子供みたいな無邪気な顔でもう一杯お願いしますとグラスを差し出した。
「BAR・エロス」より
そしてエロスの物語は続く・・・