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残像
第1章 蜩

けれど、一度付けられた火は、火照りが冷めないうちに、また燻り出し、しゃぶりたい、ジュルジュルと吸いたい、と私を大胆にさせていた。


トランクスの前剥ぎ口から、おもむろに手を入れ、直にペニスを掴んだ。


形は、まだ小さいが、だからこそ、口の中で大きくしがいがあるのだ。


起き上がり、ペニスに顔を近付ける。


(生臭い…)


ペニス独特の臭いがする。

けれど、その臭いさえ愛おしく思える。


直ぐにでも、口に含んで小さいままの形を楽しみたかったが、彼の様子を窺った。

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