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残像
第1章 蜩
私は、陰毛の間から、赤黒く、誇らしげにそそり立つ彼のペニスを暫し眺めていた。
このペニスが、私の膣内に挿入され、あの気持ち良さをくれたのだと思うと、益々愛おしくなり、両手で壊れ物に触るよう優しく包んだ。
彼が目を開けた。
驚きと喜びが混じりあったような表情で、私を見ている。
「ごめんなさい。起こしてしまったわね。」
「いいんだ。それより、びっくりしたよ。眠くないの?」
「後で、どっさり眠気に襲われそう。」
二人で小さく笑った。
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