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残像
第1章 蜩

「朝晩、幾分涼しくなってきた気がしますが、今日も昼間は、暑くなりそうですね。」


彼は、私の方に顔を向け、にっこり笑った。


優しい顔だ。優しい笑みだ。心が、ほわぁんとするような優しさだ。


そして、私の顔の、ほんの数センチ手前まで、その笑顔を近付けて、こう言った。


「綺麗だ。本当に綺麗だ。初めて会った時から、何故か、いけないと思いながら、貴女に会うと嬉しくて、そして、貴女という人を知れば知るほど、惹き付けられ、今日まで来ました。」

「人間て不思議ですね。」

私は、天井を見つめながら言った。


「自分がその人に全く興味がない時は、その人が自分に夢中だと自信満々でいられるのに、一旦その人を好きになると、その人が自分を好きかどうか不安になる。」

「その人とは、俺のことですか?」



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