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嘘の数だけ素顔のままで
第10章 孤立【2】
 ママンは服を脱ぎだした。


「子どもを産んでから……乳首が敏感なんです」

 何人だ、

「四人です」

 ほいどめ、

「最近また大きくなってきて困ってます」

 抱きかかえるようにして寄せあつめられた胸はママンの言う通り、出荷前のウォーターメロンのようで切り取られたヘタによく似た乳首が充血してふくらんでいた。


「検品……してください」

 コトブキはしっかりしろ、と小人に言ってやったあと、威厳のある声で、うむ、とうなずいた。


 小人はまだ泡を吹いていたがママンの胸で抱き寄せられた。

 実り過ぎとも思えるウォーターメロンの谷間は深くて小人の頭が丸ごと隠れるほどだった。なぜ左右対称の瘤が並ぶとこうもいやらしいのだろう、とコトブキは思った。おっぱいもお尻も小人の頭の後ろ側や小鼻も。

 小人の方は小人の方で、ゼリーみたいにプルンプルン、と叫んでいた。ママンは、やだ……からだが熱い、からだが熱い、と言っている。

 ママンの化粧からは到底想像ができないくらい神秘的なぬめ白い柔肌に包まれて、時折にょっきと顔をだす小人は肝臓を壊した中年のように日焼けした土色だった。


 ママンがパンプスの先を八の字に向けた。両の太腿を水平に保って尻の重心を据えた。踵がパンプスから脱げて浮かび上がり、爪先立ちとなった姿にコトブキは愛を感じた。ママンのパイズリに一段と熱がこもった。


「ぼくちゃん……ぼくちゃん」

 ママン……ママン、

 小人は死体のようにからだを硬くした。ママンは如何にも妊娠しやすそうな段腹を揺らして上下した。


「ちんぽ……ちんぽ、ちんぽ……」

「ちんぽ! ちんぽ! ちんぽ!」と車内からシュプレヒコールがあがった。

 女の感性はピカソ的だ……とコトブキは思った。的はここよん、と言わんばかりにママンがあんぐり大口を開いた。小人はむきむきむきむき、と唸った。その最後には、小人殺し! そう叫んで白玉を飛ばした。


「ビンゴ!」と誰かが大声をあげた。

 コトブキはママンの口の中を見た。腐敗したザーメンが本当に黄色いかどうか確かめたかったからだ。幸いザーメンは白かった。その代わり、液体じゃなかった。


「固形のりみたいね」

 舌先を遊ばせているママンにそう言われてコトブキは恥かしかった。


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