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マスタード
第4章 運命の出会い
リサにさよならの乾杯をしてから半年は忙しくも平穏な暮らしを送った奏だった。

吹奏楽部は奏のおかげか活気を取り戻していた。

ずっと在来線で移動しても往復で1万円もかかるし、吹奏楽部の練習もあるので家に帰るのは月に1~2回だった。

帰らない時にはせっかくこんな街まで来たのだからあちこちウォーキングをしてみる。
『愛』の隣にあるコンビニで手に入れたこの街を舞台にしたアニメのイベントに興味があって参加してみたりもした。

オフ会というものに参加するのは初めてのことなので、何だかドキドキした。
この街の風景がリアルに描写されているアニメにハマって、この街のウォーキングは聖地巡礼も兼ねるようになっていた。

夏にはこの街最大のお祭りもある。
夏季休暇を利用して星志やジョリーをお祭りに呼んであげたりもした。
在来線で帰って車でこちらまで来て、帰りはまた逆の行程をしなければならないので、星志やジョリーをこちらに呼ぶのは時間的にも距離的にも大移動である。

夜星志を乗せてこの街まで運転するとリサに会いに行った時のことを思い出す。

祭りに行き、水族館やホワイトタイガーのいる動物園にも連れて行ってあげた。ちなみにこちらの動物園や水族館はゲージに入れなければならない場所もあるが、ペットを連れての入場も可能だ。

リサとのデートを思い出しつつ、星志に小さい頃に水族館や動物園に連れてきてあげた話をしたが、星志は何も覚えていなかった。
張り合いのないヤツだと思いながらも奏は何も覚えていないことにホッとしていた。

動物園ではホワイトタイガーが間近で見れる場所もある。

ジョリーは大きくて勇猛なホワイトタイガーが近づいてくると奏の足に隠れてブルブルと震えていたが、やがて何かに気がついたらしい。
ぶ厚いガラスに鼻をツンツンと当てて大丈夫なことを確認すると仕返しとばかりにホワイトタイガーに吠え立てた。

そんなジョリーの仕草が面白くて奏も星志も大笑いをした。

そんなふうに夏季休暇も過ごし、また、忙しくも平穏な日々が続く。
休日は聖地巡礼も兼ねたウォーキングをしたり、せっかくこんな遠くの街にいるんだからもっとこの街を知りたいと安くて美味しいお店を見つけては食事がてらちょっと飲んだりと私生活も充実していた。

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