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マスタード
第7章 奏ちゃんパパは単身赴任
幼稚園でお遊戯会とか運動会がある度に愛美が陽葵の写真をLINEで送ってくれるので、それを見ながら酒を呑むのが毎晩の楽しみでもある。

夏休みはお祭りに参加して愛美たちの街に帰るのが恒例となる。
ギターとして参加した地元で活躍するオヤジバンドのメンバーは奏のことを大層気に入ってくれて是非とも参加してくれと頼んでくるのだ。
メンバーの中には旅館のオーナーもいて、お祭りの時にはいつもにも増して多くの旅行客が来てどこの旅館も満室のかきいれ時の中、奏のために一室をただで提供してくれるというのだ。

そこまで期待されては行くしかないということでその街に旅行する大義名分ができた。
妻はもちろんそんなことには何の興味も示さないので、星志を誘ってみたが、星志はこのところ推しのご当地アイドルができたみたいで、そのライブがあるからと断られてしまった。

まあ、断られてよかったのだが、星志を誘って普通に旅行に行くのを装っておけば何も怪しまれることはなくなる。

七滝中学吹奏楽部は名誉なことに今年もお祭りの開幕式で演奏をすることになったので、応援に行った。1学期ぶりの再会なのに自分が教えた2年生、3年生は大きく成長したように見える。生徒たちも奏との再会を喜んで、士気が揚がっていた。特に奏のおかげで不登校だったのが学校に来れるようになって吹奏楽部で頑張っている笑美は嬉し泣きまでして喜んでくれた。

吹奏楽の応援やオヤジバンドとしてステージに出るための旅行ではあるが、夜はやっぱり『囲炉裏』に行く。これが一番の目的なのは言うまでもない。

「おかえり~」と愛美も陽葵も大喜びで奏を迎えてくれた。
石垣たちも奏を大歓迎してくれて楽しく飲んだ後は邪魔をしては悪いからと早々に引き上げてくれた。

お祭りの他にも愛美や陽葵の誕生日やクリスマス等に合わせて休暇や出張を利用してうまく旅行ができる時には帰るようにした。

この街や近くの街に大会等の遠征がある時はラッキーだ。泊りであれば夜は電車で移動したりして愛美たちに会いに行けるから。
七滝中学の吹奏楽部は強力なライバルでもあるが、みんなが成長して頑張っている姿が見れるのが嬉しくもあった。

そんな気分で『囲炉裏』に行くと店員として働いている愛美の友達の『貴美ちゃん』が奏の顔を見るなり吹き出してクスクスと笑いだした。


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