この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋 と 愛 と 思い出 と
第1章 1st 美月と朝陽
胸を叩いていた腕を、朝陽の首に回した。
強張ったのは、朝陽の方。
「ーーーっハ、同意、ってこと?」
ギリギリ唇が重ならない、僅かな隙間を空けて。
朝陽は囁くように聞く。
わたしは、それには答えない。
ーー答えずに、少しだけ背伸びをした。
そして、自分から唇を重ねた。
もう、止まらない。
ーーちゅ、 ちゅ。 チュクッ
部屋に響く、淫らなリップ音。
「ん、フぅん…ーん…ン……」
どちらのか分からない、くぐもった息継ぎ。
絡まる舌と、溢れる唾液。
吸われて、吸って。舐められて、舐めて。
わたしはどんどん、朝陽のキスに応えてていった。
愛おしむように撫でる手は、激しさを増して。
ーーー腰が、抜ける…。
そう思った次の瞬間には、ふわりと身体が浮いた。